弁護士に依頼できるのはどんなことか
これって弁護士さんにお願いしてもいいのでしょうか。
弁護士さんに何をお願いできるか分からない。
法律相談を受けていると、相談者の方によく言われます。
今日も相続の相談を受けていて、言われました。
目次
本人ができることを代わりに行う
自分たちはできないけど、弁護士なら特別にできることがあると思っておられる方がいます。
全くないわけではありませんが、基本的にはそうではありません。
弁護士はあくまで本人ができることを、本人に代わって行うのを仕事としています。
離婚の話し合いは、夫婦間で行うものです。
しかし、対立が激しくなり、相手の顔を見たくないというようなときに依頼を受けるときがあります。
この場合も、弁護士が特別な権限を持っているわけではなく、あくまで夫又は妻の代わりに話し合いをしているということになります。
本人に代わって行うのが弁護士の仕事です。
これを「代理」と呼んでいます。
「代理」は少し難しい言葉で、「代行」という言葉の方がイメージを持ちやすいと思います。
本人でできることを依頼することができる
逆に言えば、自分たちでやろうと思えばできることを弁護士に依頼することができます。
今日相談のあった相続でいうと、遺産整理をするためには色々な書類を用意しなければなりません。
戸籍謄本や除籍謄本などの書類は必須です。
これは、自分たちで市役所や区役所で取り寄せることができます。
しかし、一か所で全て必要なものを集められるとは限りません。
本籍地が何回も変わっていると、それぞれの市役所で取る必要があります。
また、戸籍は古くなってくると手書きになりますので、見づらいです。
慣れない作業ということもあって割と面倒なんですね。
このような相続の際の戸籍関係の書類を取り寄せるのを弁護士に依頼することができます。
これ以外にも、預貯金の解約手続や取引履歴の取り寄せ手続も依頼できます。
まとめ
今日は、弁護士が本人に代わって行うことを仕事としていることをご説明しました。
重要なことですが、私のみならず業界の努力不足で一般の方にはまだまだ知られていないと思います。
今後も、頃合いを見て、繰り返し説明したいと思います。