「吉野家」の就活生拒否問題に関する報道を見て考える~

昨日5月9日に久しぶりに、TBSで午後11時から放送しているNews23を見ました。

牛丼チェーン店の「吉野家」が、外国籍を理由に就職説明会を断った
(しかも、断られたのは、日本国籍を持つ者で、外国籍というのは
名前から判断したのではないかという疑いもあるとのことです。)
という問題に関連して、

名前が外国人風だからといって、外国籍とは限らない
また、
日本人風の名前だからといって、日本国籍とは限らない

という話をしていました。

国籍に限った問題ではない

私は、上記報道を見て、少し問題点が違いますが
これは国籍に限った問題ではないと思いました。

物事に対する考え方や価値観は人によって異なります。

外国人だからだとか、日本人だからということで決めつけることはできません。

ただ、他方で、人々の考え方や価値観は、
その人が育った社会環境や文化などの影響を受けるということも
また一面の真実で、
日本人はこのように考える人が比較的多い
だとか
日本以外のある国の人はこのような価値観を持っている人が比較的多い
ということがいえるような場合もあります。

特定の文化に所属する人がある思考や価値観を有する傾向があるとしても、
特定の個人は別の価値観を持っているかもしれません。

しかし、国際化ということが叫ばれて久しいですが、
それでも日本は島国で、また移民を基本的に受け入れていないことから
自分の周りは基本的に日本人で、ごくたまに外国人がいるという
自分とは異なる価値観を持つ人があまりいない環境で育っている
こともあって
自分たちの文化や考え方を、数が少ない外国人や日本人の中でも少数派の人
に知らぬ間に押し付けていないでしょうか。

人間は一種の色眼鏡を付けて物事を把握せざるを得ませんが
それが唯一の眼鏡と考えてしまうのは問題があります。

そのような隘路に陥らないためにも、
自分がどのような眼鏡をかけているのか
を把握するよう努めることが大事だと思います。