訴訟通知センターからのハガキは詐欺ですので、連絡しないでください

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ある顧客からの問い合わせ

普段は、お客様の秘密を守る必要があるため、扱った具体的な業務については余り書かないようにしています。

ただ、今回は注意喚起をする方がいいと思いますので、最近あった問い合わせのことを書いておきます。

依頼を受けているお客様から、ハガキが来たがどうしたらよいかという電話がありましたので、それを事務所にFAXしてもらいました。

民事訴訟最終通知書とのタイトルのハガキ

上記のタイトルのハガキで次のように本文が記載されていました。

本通達は、貴殿に対し、契約中、若しくは債権譲渡のあった企業又は団体から契約不履行による訴状が提出されたことを当該債務者たる貴殿に対し通達し、本通達の後、訴訟取り下げ最終期日を経て貴殿を被告とした民事裁判が開始されることを通知するものです。
本通達に対しこのままご連絡なき場合、原告側の主張が全面的に受理され、裁判所の認可を受けた執行官立会いのもと、現預金や有価証券及び、動産や不動産物の差し押えが強制的に執行される場合があります。
また本件は民事訴訟に関する通達である為、民事訴訟法の適用により個人情報の保護や守秘義務が発生致しますので、本件に関するご相談、取り下げ等のお問い合わせは必ず本人様からご連絡を頂きますようお願い申し上げます。

本文の下には、「訴訟通知センター」なるところを問い合わせ・相談窓口として記載しています。

詐欺のハガキは連絡しないのが一番

本当に裁判所に訴えが提起された場合には、裁判所から訴状が届きます。それより前に公の機関が訴訟が提起されたことをハガキで通知することはありません

「訴訟通知センター」というもっともらしい名前を名乗っていますが、このような公的機関はありません。

明かに詐欺ですので、絶対に連絡しないようにしましょう

追伸:2019年6月27日も過去の依頼者から上記のハガキが届いたという電話がありました。

かなり広範囲に送られているようです。注意しましょう。