案件を解決する方程式

見立てを立てる

お客様から相談を受けたときには、自分なりにその相談を吟味し、見立てを立てます。

お客様は、不安から解放されたい余り、どうなるのかという結論を求めることが多いです。

しかし、相手があるような場合は、相手の対応によって結論が異なりますので、明確な結論を出すことができないことが多いです。

例えば、貸したお金を返してもらいたいという依頼を受けて、相手に請求した場合でも、一括で支払えないから分割にしてくれと言ってきた場合と、何ら反応がない場合では対応が異なります。

前者の場合、お金を貸した方も分割払いでも構わないということであれば、分割払いにする合意文書を作成するという対応をすることができますが、後者の場合では、そのようなことはできません。

また、一旦見立てを立てても、それが不動なものではなく、案件が進行していけば、見立てを変更しなければならない場合も多いです。

どんなことを考えて見立てを立てるか

●  相談の中身

当たり前ですが、お客様の相談の中身が出発点となります。お客様の言っていることを法律に照らしてど

うなるかを検討します。

  証拠があるか

お客様の言っていることがもっともだとしても、それを証明する証拠があるかどうかは極めて重要です。

証拠がなければ、諦めてもらうこともあります。

  お客様のお考え

・ お客様が高い水準の要求をしているのか、そうでないのか。

・ 裁判をする覚悟があるか。

・ どの程度の費用と時間をかける覚悟があるか。

  相手の対応

・ お客様の主張を相手が否定しているのか。

・ 相手の資力

  相手の弁護士の対応

相手が弁護士を立てた場合には、相手の弁護士が窓口になって対応をします。

そのため、相手の弁護士の対応によって解決に影響します。

  裁判所などの反応

裁判官も色々な考えをする人がいます。そのため、グレーゾーンがある案件では、裁判官の考えが解決に
影響します。

  自分自身の考え

自分の考えも、案件解決に影響を与えることは否定しがたいと考えています。

案件を解決するのは極めて複雑な方程式

そのため、お客様から相談を受けて、見立てを立てるには、多くの事情を考慮しなければできません。

極めて複雑な方程式を解こうとしていると言えるかもしれません。

AIが進歩しても、人が抱えた問題に対しどのように対処すべきかを助言するというのは、AIではできないのではないでしょうか。